センチネルリンパ節生検は痛い?検査の流れを体験談をまじえ解説します

乳がん

「センチネルリンパ節生検って痛いの?」
「前日にする注射って何のため?」

初めてこの検査を聞いたとき、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

私も手術前にインターネットでいろいろ調べましたが、注射が痛かったという体験談が多く、とても怖かったのを覚えています。

しかし、実際に受けてみると想像していたほどの痛みはなく、ほんの数分で終わりました。「思ったより痛くないなぁ」というのが私の感想です。

この記事では、前日の準備から手術当日の流れまで、私が体験したセンチネルリンパ節生検の様子をまとめています。

これから受ける方の不安が、少しでもやわらぐきっかけになればうれしいです。

センチネルリンパ節生検とは?

センチネルリンパ節生検とは、がんが最初に転移しやすい見張り役(センチネル)のリンパ節を取り出して、がん細胞が届いているかどうかを調べる検査です。

がん細胞がなければ、他のリンパ節への転移の可能性が低くなり、わきの下のリンパ節切除(腋窩リンパ節郭清)を省略できるのが特徴です。

私の場合も、手術前日にこのリンパ節の場所を特定し、当日に摘出・検査を行いました。

ここからは、前日から手術当日までの流れを、体験を交えてご紹介します。

センチネルリンパ節生検の手順(前日〜当日)

センチネルリンパ節生検と聞いても、どんな検査をするのか想像がつかず不安になりますよね。私の受けた検査は次のような流れでした。

病院によって細かな方法は異なりますが、だいたいのイメージをつかんでいただけたらうれしいです。

手術前日(※病院により異なります)
  • がんの位置をエコーで確認し印つけ                       思いっきり胸にマジック(?)で印を書かれるので、少しびっくりするかもしれませんがすぐに終わります。
  • 薬剤を注射                                  これが一番不安ではないでしょうか。
    私は乳輪近くから注射しましたが、思ったよりは痛くなかったです。
  • 約1時間後にガンマカメラで撮影                        大きな機械で撮影をするので少し怖いかもしれませんが、撮影自体は時間がかかりません。

  

手術当日
  • 染まったリンパ節を目印にセンチネルリンパ節を摘出               手術中に行います。麻酔が効いているので痛みはありません。安心してください。
  • 顕微鏡で転移の有無を確認                           顕微鏡でがん細胞が見つからなければ、それ以上のリンパ節の切除は行いません。

センチネルリンパ節生検は体への負担ができるだけ少なくなるように配慮された手術です。どうか落ち着いて検査に臨んでくださいね。

センチネルリンパ節生検を行う理由(メリット)

センチネルリンパ節生検は、乳がんが最初に広がりやすい見張り役のリンパ節だけを調べることで、必要最小限の処置ができるようになりました。

以前は多くの患者さんが腋窩リンパ節郭清を行っていましたが、郭清には腕のむくみ(リンパ浮腫)やわきの感覚異常などの後遺症が起こりやすいという問題がありました。

センチネルリンパ節に転移がなければ、ほかのリンパ節にも転移がない可能性が高く、郭清を省略できます。必要最小限のリンパ節だけを調べることで、術後の生活への影響を減らしつつ、転移の有無を正確に判断できるのが大きなメリットです。

センチネルリンパ節生検を受ける人・受けない人

センチネルリンパ節生検は、事前の検査でわきの下のリンパ節に、はっきりした転移が見られないと判断された早期の乳がんの患者さんが対象になる検査です。

センチネルリンパ節生検を行うことで、転移の可能性を瞬時に判断でき、必要以上にリンパ節を取らずに済むようになりました。

一方で、画像検査の時点でリンパ節が大きく腫れていたり、明らかに転移が疑われる場合には、最初から腋窩リンパ節郭清が選ばれることもあります。

また、センチネルリンパ節に転移が見つかったとしても、2mm以下の微小転移なら条件次第で郭清を行わない選択も可能です。

最終的には、転移の大きさや今後の治療方針をふまえて、主治医と相談しながら決定されます。

センチネルリンパ節生検の注射は痛い?前日に受けた私の体験談

センチネルリンパ節生検で多くの人が気になるのは、前日に行う注射の痛みではないでしょうか。

私も手術前にインターネットで調べる中で、「かなり痛い」手術より痛かった」という体験談を多く目にし、入院前から恐怖と不安に襲われていました。

ここでは、私が実際に受けた前日の注射と検査の体験談を、できるだけ具体的にお伝えします。

検査室へ移動、心臓バクバクの待ち時間 

私が入院したのは手術の前日。お昼前に病院へ入り、病院着に着替えた瞬間、それまで元気だった自分が急に患者になったような気がして、不安が増していきました。

(本当に私はがんなのかな?実は良性でした!ってオチだったりして・・)なんて現実逃避しながら看護師さんが来るのを待っていました。時間となりいよいよ検査室へ移動。

検査では乳輪に注射をすると分かっていたので、待ち時間はとにかく緊張がピークで、医師に何度も「痛いですよね…?」と確認してしまいました。

医師は「大丈夫ですよ、そんなに痛くないです」と優しく声をかけてくださいましたが、耳に入らず泣きそうになっていたのを覚えています。

いざ注射!乳輪への痛みは「チクリ」か「ズーン」か

「では、注射しますね。」
そう声をかけられた瞬間、体がぎゅっと固くなりました。

針が刺さったときの痛みはチクリ。思っていたほど強い痛みではありません

ただ、その後に薬剤を注入する際、神経に触れるようなビリビリした痛みがありました。

それでも、事前に想像していた激痛ではなかったので、私はかなり安心しました。

終わったあと医師から「痛みは大丈夫でしたか?」と聞かれ、「思ったより痛くなかったです。」と答えました。

医師は、「なぜかこの注射はすごく痛いと言われますが、実はそんなことないんですよ。」と笑いながらおっしゃったのがとても印象に残っています。

もちろん痛みの感じ方は人それぞれ。中には注射が強く響く方もいらっしゃると思います。

私の場合は、注射より手術後の麻酔が切れた痛みのほうが強かったです。

注射後は、薬剤が注入されているため胸はズーンと重く、違和感がありました。

リンパシンチグラフィ機械の下で見た自分の「見張り番」

注射から約1時間後、リンパシンチグラフィを行いました。

目の前に現れたのは、大きな円盤のような機械。初めて見る機械に緊張しながら、仰向けで台に横になり、がんのある右胸におもりのようなものを乗せました。

固定のためにテープでとめられ、独特の姿勢のまま撮影します。

技師さんは男性で、最初は2人きりになるのが少し怖かったのですが、声かけも丁寧で安心できました。

機械にゆっくりと飲み込まれるように入っていく中で、「これから私はどうなるんだろう?」という不安と、「こんな経験めったにできない!!」と妙にワクワクしている自分がいました。

とても貴重な体験でしたが、次はないことを強く願っています。

センチネルリンパ節生検の手術当日、私が受けた流れと体験談 

手術当日。がんの切除とセンチネルリンパ節生検を同時に行います

前日につけた印を元に、センチネルリンパ節を直接確認しました。

その場でがんの転移を確認します。私の場合、がんが右胸のわき側にあり、センチネルリンパ節の近くだったので生検の傷とがんの部分切除の傷を一つにまとめてもらいました。

場所によっては傷が2か所になります。緊張と不安の中の手術を流れとともにお伝えします。

手術室へ、緊張しながらの入室

いよいよ手術室へ。そろそろ行きますと迎えに来た看護師さん。

前日に飲んだ下剤が、手術室に行く直前に効いてしまいトイレから出れなくなってしまいました。

なんでこのタイミング?と思っているうちに、手術の緊張と不安も重なり思わず泣き出した私。

看護師さんが、手を握り優しく背中をさすってくれ「大丈夫ですか?」と優しく寄り添ってくださいました。

まさに白衣の天使を目の当たりにして、看護師さんに心をわしづかみにされたのです。

看護師さんて本当に素晴らしい仕事ですね!感謝しきれないくらい感謝しています。

私の不安は転移があるかないか。麻酔が効くか。麻酔が切れた後の痛みがどのくらいなのか。

わけがわからないまま点滴をガラガラ押しながら手術室に入室。

手術室は物々しい雰囲気がありつつも、医師や看護師さんたちが明るい雰囲気でとても優しく声をかけてくれました。ベットに静かに横になり布をかけられました。

麻酔がかかる瞬間、気づいたら眠っていた

手術台に上がった時、背中があったかくてとても心地よかったのを覚えています。

麻酔のマスクをつけられ「酔った時のような感じになりますよ。」といわれ、目をつぶると視界がぐにゃっとゆがんだような感覚になりました。

あ!看護師さんの言う通りだ!と思った瞬間、私は深い眠りについていました。

手術中リンパ節の転移を確認する方法

乳がん手術当日、全身麻酔がかかったあとにセンチネルリンパ節を切除し、すぐに顕微鏡で検査します。

転移が見つかった場合はリンパ節切除を行い、転移がなければ追加の切除は行いません。がんの切除と同時に行うため麻酔が効いているうちに終了します。

麻酔から覚醒「終わりましたよ」の声 

「終わりましたよ~。」と肩をたたかれました。ほんの一瞬の出来事だと思っていましたが約2時間ほどかかっていたようです。

意識がもうろうとする中「転移はありましたか?」と聞いて、「大丈夫でした。」と答えていただき安心して泣いたのを覚えています。

事前の検査で転移はないとわかっていても実際に生検が済むまではとても不安でした。

術後は麻酔が残っていて意識がもうろうとしてなにか叫んでいたような気がします。

部屋に戻ってから痛みで目が覚め、また眠りにつき、痛みでまた目が覚め…といったことを繰り返していました。

痛みの中にも転移がなかった事への安心感がとても大きかったです。

これからセンチネルリンパ節生検を受ける方へ

センチネルリンパ節生検は、「痛そう」「怖そう」というイメージが先行しがちですが、実際には、必要最小限のリンパ節だけを調べる体への負担が少ない検査です。

前日の注射や検査は緊張しましたが、想像していたほどの強い痛みはなく、手術当日も麻酔が効いている間に終わりました。

結果を待つ不安は誰にでもありますが、流れを知っているだけで心の準備ができます。

これから検査や手術を控えている方が、少しでも落ち着いた気持ちで臨めるきっかけになればうれしいです。

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